序文

親愛なる皆さん、
2016年12月4日から7日にかけて、オーストリアのウイーンにてIASLC第17回世界肺癌学会議 (WCLC) が開催され、93カ国から6500名が参加しました。IASLC WCLC 2016で発表された科学者の洞察を、肺癌の診断および治療に関連するトピックをカバーするこのmemo inOncology学会報告に要約しています。
国際肺癌学会 (IASLC) のミッションは、世界中の胸部癌に打ち勝つことです。私たちは、研究と教育を促進し、他の財団、患者組織、および保健当局と協力して、この目標を達成しようとしています。世界中のコミュニティへの普及および教育、次世代の研究者および医療従事者のキャリア形成促進にも努力しています。研究および教育のミッションに資金を供給するため、IASLCは基金を創設し、かつてないほどに多くの助成金や奨学金を提供しています。IASLC Lung Cancer Staging Projectのようなプロジェクト、またMolecular Staging Projectにより、日々の治療法が変わる可能性があります。腫瘍内科学や胸部手術に焦点を当てる他の組織とは異なり、私たちは学際的にデザインし、胸部癌との闘いのすべての領域に取り組むことで、たばこ規制、予防、早期発見、および患者サポート、ケア、治療のあらゆる側面に取り組んでいます。
IASLCの国際的な性質および肺癌分野における進展のペースにより、私たちは年次世界会議および年次地域大会の開催へ駆り立てられました。我々は、IASLC WCLCが肺癌研究における最先端技術の国際的普及のための確立されたプラットフォームとなることを望んでいます。現時点では、私たちはラテンアメリカ、アフリカおよび中東地域での活動の強化、看護師および医療関係従事者の増加にフォーカスしています。多言語教育プログラムも開発しています。
しかし、実際に重要なのは、癌コミュニティーが患者の生活に与える影響です。この分野は、おびただしい進歩を遂げてきました。今日では、増加する患者数に対して、効果的で毒性が最小限の治療を提供することができます。我々は、時には文字通り患者を死地から救い、患者の生活の質を回復ことができます。これは誇るべきことだと思います。しかし、まだ長い道のりが残っており、私たちは臨床現場で観察された反応を治療に反映させる努力をする必要があります。この意味において、多数の肺癌分野の専門家が世界的に関与することが特に重要です。誰もがメンバーとなり、このミッションを促進するために私たちと共に働くことができます。

Author: David P. Carbone, MD, PhD
国際肺癌学会会長
肺癌研究におけるBarbara J. Bonner Chair
医学部教授
ジェームス胸部センター長
ジェームスがんセンター
オハイオ州立大学メディカルセンター、オハイオ州コロンバス、43210

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