「肺癌のより良い管理に向けて着実に進歩しています」
Keunchil Park, MD, PhD 韓国ソウル、成均館大学校、サムスン医療センター、革新的癌医学研究所、血液/腫瘍内科
今年のWCLCのモットーは「肺癌を制圧する相乗効果」です。肺癌患者に最適な治療を行うために、どのような種類の相乗効果が必要とされるのでしょうか?
ある意味では、相乗効果は集学的チームアプローチの別の言い方ですが、この用語「集学的」は必ずしも医師に限定するものではありません。看護スタッフおよび、リハビリテーションチームや患者擁護者を含む支援医療チームも含みます。同時に、そのコンセプトの要点は医療計画全体の中心に患者を置くことです。チームメンバーは、最善な最先端医療を患者に提供するように協力します。
臨床的観点から、肺癌研究のどの領域で最も重要な進歩が現在見られますか?
特に肺癌の領域で、過去15年にわたって治療パラダイムが劇的に変化しています。2000年のミレニアムの始まりまで、進行肺癌患者の標準治療はプラチナベース化学療法でした。この療法の遊泳規制はきわめて限られており、生存期間の中央値は10ヵ月ほどでした。この治療では、1年の節目にも達しませんでした。しかし、分子標的剤、特にEGFR TKIの導入によって、進行NSCLCの管理は、少なくとも癌遺伝子が引き起こす腫瘍患者ですっかり変わりました。2017年現在、正しい標的薬による治療を受けたEGFR変異患者の3年以上の時点での生存期間中央値が複数の報告で推定されています。これは、過去10~15年に成し遂げられた目覚ましい進歩です。同時に、他の癌遺伝子が引き起こす癌、すなわちALK陽性腫瘍の患者についても生存期間が劇的に改善されました。既存の薬剤の不成功後に2次または3次療法での救済治療を可能にする次世代の標的キナーゼ阻害剤の使用が導入されつつあります。全般的に、疾患制御の改善に向けて確実に前進しています。もちろん、肺癌はまだ治癒可能ではありませんが、少なくとも一部の患者においては、慢性疾患に変えることができます。
標的薬に加えて、チェックポイント阻害剤の導入により、のために肺癌治療におけるもうひとつの重要な進歩が最近起こりました。この場合もですが、新たな薬剤は絶えず評価を受けています。私たちは新たなツールを進化させる時代に生きています。私たちの患者がさらに多くの恩恵を受けられることを期待しています。
韓国と日本での肺癌のスクリーニングと予防に関する状況をどのように評価しますか?
これは、研究のかなり重要な領域です。もちろん、一部のアジアの国には限られた資源しかありませんが、幸いなことに、日本、韓国、その他の一部アジア諸国では現在、全国的なスクリーニングプログラムが進行中です。韓国集団の少なくとも一部は、全国的な低線量スパイラルCTスクリーニングプログラムを受けることができます。私たちはそのことに非常に興奮していて、全国規模で行われるため、このスクリーニングプログラムからのいくつかの答を期待しています。有益性をもたらすことが示された場合、肺癌の管理において新たな大きな前進になります。
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